派生作品を考える

近年は、さまざまな場所で「派生作品」という言葉をよく耳にするようになってきました。「派生」とは、「もとになるものから分かれて生まれるものや事柄」という意味です。文字通り、人気ドラマから劇場版が作られたり、人気のある小説がドラマ化されたりアニメーション化されたりするだけでなく、スピンオフ作品が生まれたりするのも、この「派生」に当たります。そうした、たくさんの派生作品を生んでいるもののひとつにスマホゲームがあります。ゲームから、というところを意外に思う人もいるかもしれませんが、人気のあるゲームであればあるほど、たくさんの人から派生作品が望まれ、実際に多くの作品が作られているのです。

小説作品の映像化やスピンオフ作品と同様に、スマホゲームから派生作品を作る際にも、大切な約束ごとがいくつかあります。そのもっとも重要なひとつは、「失望させないこと」です。もとになっている作品のイメージを壊してしまわないことはもっとも気をつけるべきことで、損なってしまった場合には、派生作品が失敗に終わるだけでなく、もとになったゲームの人気も同様に失われてしまう可能性があることから、制作には細心の注意が必要です。また、アニメーションなどの映像化をする際には、キャスティングを変えたりしないことも大切でしょう。もちろん、ゲーム内で人気のあったシーンを改変しないことも重要です。

なぜなら、派生作品を手にしたり目にしたりしてくれる人の多くは、ゲームを実際に楽しんでくれている人が多く、そうした人たちの中にはゲームの印象が強く残っているからです。ですから、ゲームの人気にあやかって派生作品を作ろうと安易に考えるのではなく、ゲームを楽しんでくれている人たちに、より楽しんでもらうための作品を提供することができるようにと考えて作ることが大切です。そこをしっかり守って作られた派生作品は、ファンに楽しんでもらえるだけでなく、ゲーム自体の人気も高めてくれることでしょう。